(株)龍榮総研は、アワビの貝殻エキスを使用したアイケア訴求のサプリメントについて引き合いが強くなったことから、OEMの提案を強化していく。
アワビの貝殻は、漢方では「石決明(セキケツメイ)」と呼ばれ、古くから白内障や緑内障、角膜・結膜炎などの眼疾患へ用いられてきた背景がある。貝殻丸ごと粉砕した粉末を利用する方法もあるが、有用成分が含まれている真珠層はごく僅かなため、1日の目安摂取量が多くなるという不便さがある。また、真珠層だけ削り取る方法もあるが、大変な手間がかかる。そこで、同社は貝殻の真珠層タンパク質を限りなく抽出することに成功し、積極的なOEM提案に至ったのだ。
同社の貝殻エキスを用いたイン・ビトロ試験で消炎、抗アレルギー、抗酸化作用などが示唆された。またイン・ビボ試験としてはラットの摘出水晶体を用いた抗白内障作用の研究も行っており、水晶体の混濁抑制について有意なデータも得ているという。更にイソプロテレノールを用いた実験でβ1 受容体ブロック作用も認められ、眼圧抑制作用が示唆された。医師による臨床でも良好な結果が得られているという。作用物質としては、コンキオリンなどの真珠層タンパク質と考えられている。
同社では、2000年から自社オリジナル商品「晴明源DX(せいめいげんディーエックス)」を販売し、以降長きにわたってロングセラー商品となっている。
また、OEMの問い合わせも年々増加しており、独自の漢方理論を応用した処方により「ライバル商品との差別化」、「リピート率の上昇」などを見込めるとして好評を得るなど、オリジナリティーの高いOEM製品を供給している。
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