急増する残留農薬分析、リスク回避は現実対応で
分析ニーズは「検査精度の信頼性」重視へ
中国産輸入加工食品での相次ぐ事件の影響から、健康食品を含めた加工食品の残留農薬分析の依頼が急増している。多くの受託検査機関では、検体数で前年比10~20%増を記録。農薬ポジティブリスト制度施行から2年が経ち、分析ニーズは「同制度にどう対応するか」から、「リスクをどう回避するか」という現実的な対応を図る動きが鮮明になってきた。残留農薬の一斉分析や重金属、カビ毒などの検査項目に対応する民間の受託検査機関の動きを追った。