人件費増、健食・化粧品販売強化が課題に
OTC(一般用医薬品)を販売できる新資格「登録販売者」制度が来年度から始まる。コンビニやスーパー、通販などで、薬剤師がいなくても風邪薬など主要なOTCの販売が可能になる。健食通販大手も第3類OTCの販売に参入する見通しで、店舗・無店舗の業態にかかわらず食薬の競争がますます激化する。そうした中、制度は健食業界にも有利に向く可能性がある。DgS各社は「登録販売者の配置による効果はOTCの販売拡充だけではない」と見ている。資格の試験範囲には体の機能に関する知識も含まれ、新資格者はトクホや健康食品の販売者としても機能しそうだ。店側には、新資格者の手当てで運営コストが増す事情もあり、健食や化粧品の販売強化は課題でもある。