◆開業医に広まる「鍼灸補完治療」米国では鍼灸治療が着実に浸透◆
国立がんセンター中央病院では、入院・外来患者を対象に、鍼灸治療を行っているが、開業医の間にも補完医療の選択肢として鍼灸を導入する医師が増える傾向にある。国際統合がん学会(SIO)が昨年発表した「がんの統合医療に関するガイドライン」では、17項目のうち、7項目が鍼灸治療を勧告する内容。抗がん剤の副作用軽減、疼痛緩和など、緩和ケアにおける鍼灸治療の重要性を改めて示す格好となっている。これをきっかけに、国内でも脈診・舌診などの診断法や鍼治療を学ぼうとする機運が高まりだしている。