東海漬物(株)(愛知県豊橋市、0532-51-6101)漬物機能研究所は先ごろ、自社独自の漬物由来乳酸菌に、美肌作用があることを確認。先月名古屋で開催された「日本農芸化学会2018年度大会」で発表した。
学会では、「漬物由来乳酸菌Lactobacillusplantarum TK61406(ラクトバチルス・プランタラム、以下TK61406株)の摂取が肌状態に与える影響検討」と題し、漬物から分離した乳酸菌の健康機能を報告。TK61406株は、ヒト試験で“顔肌の目立つ毛穴数”および“便中アンモニア濃度”を有意に減少。今回、より詳細に調査するため、ヒトの培養皮膚細胞を使用し、TK61406株の影響について検討した。
その結果、TK61406株は皮膚のハリや弾力を作り出す真皮の繊維芽細胞に働きかけ、細胞の増殖を促し、ヒアルロン酸遺伝子合成を高めた。さらに、血中アンモニアは、肌の瑞々しさを保つ役割を持つ表皮角化細胞の増殖を抑制し、肌のターンオーバーを阻害した。
結論として、TK61406株が直接肌に働きかけ、肌の健康に寄与していること、腸内環境改善作用(アンモニア濃度減少)を通して肌状態を改善している可能性があることなどが示唆されたとしている。
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