日本チェーンドラッグストア協会(横浜市港北区、045-474-1311)では、「食と健康」のカテゴリー育成による市場創造を図るため、管理栄養士の採用および業務支援、業務手当等に関する検討を行い、栄養指導を強化する。
セルフメディケーションで高まる「食と健康」カテゴリーに対し、薬剤師を主体とするドラッグストアでは未だ栄養指導が収益に結びついていないケースが目立つことから、管理栄養士が活躍できる店舗を検討。「食についてドラッグストアで管理栄養士が語る場面をどのように構築するかが難しい」(事務総長・宗像守氏)としており、今後、日本栄養士協会などにも連携を呼びかける。
また、「街の健康ハブステーション構想」の実現と、「検体測定室運営マニュアル」の実施、「分割調剤」の応需などに求められる薬剤師と医師との連携を図るため、「受診勧奨手引書」の作成にも着手。「当初はライトなものを作成し、実施状況を見ながら、医師による理解を得たのちに踏み込んだマニュアルにする」とし、「受け答えに関する部分については、今夏を目途に出せるようにしたい」という。
流通小売業が全般的に厳しい中、ドラッグストアの市場規模は6 兆5,000億円で拡大が続いている。JACDSでは、2025年に10兆円産業・3万店舗への育成を目指し、未病を主体とするさまざまな取り組みを強化していく。
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