(株)トンボ飲料(富山市下赤江町、076-441-4456)は先月12日、本社敷地内に「パウチゼリー新工場」の竣工を発表した。14日から稼働させた。新工場稼働に伴い、生産能力は年間3,000万袋から6,000万袋に倍増する。
富山商工会議所で行われた記者会見には、地元テレビや全国紙の富山支局、北日本新聞などが駆けつけた。新工場は鉄骨2階建てで延床面積3,000㎡。食品安全の認証規格FSSC2000に適合する。特色としては、(1)キャップ、スパウト、パウチなどの様々な仕様に対応できる、(2)調合時の攪拌力や均質性が向上、高粘度や分離しやすい乳タンパクなどの液体充填も可能に、(3)仕上げ工程ではロボットの導入で、コストダウンが可能に、(4)FSSC22000認証による高品質管理に加え、スポーツ分野でのアンチドーピング認証を可能とする原材料管理機能を備える―― など。
健康・美容、スポーツ、介護分野などでパウチゼリー市場の拡大が見込まれる中、シェア拡大を目指す。同社の2018年3月期の売上高は75億円でパウチゼリーは7割を占める。会見で翠田章男社長は、「3年後にはパウチゼリー70億円、全体で100億円の売上高目標とする」と述べた。
本記事は「健康産業新聞 1643号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら
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