健康と食品懇話会は「2017 健康食品に関する消費者調査」の結果を発表した。健康食品を週1回以上の利用者を対象にした特殊な調査だが、この中では1年以上の継続利用も約6割に達するなど健康食品の定着ぶりがうかがえた。購入先は若い世代ほど「薬局・ドラッグストア」の利用が多かった一方、50代、60代の半数は、「通信販売(インターネット)」を利用していた。使用している健康食品は、「マルチビタミン」「DHA・EPA」「グルコサミン・コンドロイチン」などが上位を占めた。機能性表示食品での予防を期待する分野では、男性は「疲れやすさ」やメタボ関連が多かったほか、女性は男性より「もの忘れ(認知症)」、「骨密度の低下」「冷え性」「更年期障害」などの回答が目立った。安全性情報については、医薬品との相互作用に関する情報や、安全に摂取するうえで注意すべき情報を求める声が多かった。
50・60代、通販利用が5割 月当たり費用、3,000円未満が6割
健食・消費者研究ワーキンググループでは、健康食品(事前調査で週1 回以上、特定の健康食品を使用している人)を摂取している消費者を対象に、意識・実態調査を例年行っている。昨年11月、調査会社を通じてインターネットで実施、20~70代の男女624人(男性:312人/女性:312人)を対象に行った。
現在使用している健康食品の利用期間を聞くと、3ヵ月以上が8割以上だった。50代以上では、3年以上の継続利用が約40%だった。健康食品を摂取することで最も改善したいことは……
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機能性表示、女性は「物忘れ」「骨密度の低下」「冷え性」の予防期待
昨年から機能性表示食品制度に関する意識調査も実施。機能性表示食品を利用して予防を期待する項目では、男性は「ミネラル・ビタミンの不足」(28.4%)、「疲れやすさ」(28.0%)のほか、「高血圧」(27.4%)、「体脂肪の増加・肥満」(26.5%)「血糖値の上昇」(23.9%)といったメタボ関連の項目を挙げる回答が多かった。女性は「体脂肪の増加・肥満」が30.8%でトップ。また、「物忘れ(認知症)」「骨密度の低下」「冷え性」「更年期障害」「しわ・たるみ」の項目が男性と比べて10ポイント以上高かった。
ただ、トクホや一般食品の回答もあり、「機能性表示食品との区別がついていない……
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