微細藻類「ドナリエラ・バーダウィル」のパイオニアである、(株)日健総本社(岐阜県羽島市、058-393-0500)は先月18日から2 日間、「第40回クロスタニン国際大会」(会場・岐阜グランドホテル)を開催した。テーマは、「不忘初心有言実行」。初日は式典、コミュニュケーションパーティー、2日目は特別講演(橋幸夫氏)、クロスタニン微細藻類未来工場見学が行われた。
初日の式典には、販社、特約店、学識者、業界関係者を中心に総勢900人以上が参加した。国内外で事業フィールドを拡大する㈱日健総本社の勢いを反映し、海外からも6ヵ国(イスラエル、台湾、インドネシア、タイ、中国、ブラジル)が参加、会場は賑わった。
主催者挨拶で登壇した(株)日健総本社・森伸夫社長は、『クロスタニン藻類DHAカプセル・プラス』が、情報の記憶力をサポートする機能性表示食品として受理されたことを報告。「今後は、一般食品や生鮮食品の機能性表示にも発展させていく」との方針を打ち出した。
『クロスタニン 藻類DHAカプセル・プラス』の機能性関与成分は、オーランチオキトリウム由来DHA。機能表示は「中高年において認知機能の一部である、図形や位置、ことば、色や状況などの情報の記憶を助ける」というもの。オーランチオキトリウム由来DHAを主成分に製品化、ソフトカプセル被膜に、微細藻類・コッコミクサを配合することで、機能性の向上を図った点が特長だ。今夏から販売を開始する計画。
同社では、「ドナリエラについても機能性表示食品の受理を目指す。アイケア関連で臨床試験を終了し、すでに届出済み」という。
式典ではそのほか、東京農業大学(亜熱帯きのこ・コリビアレノキャナおよび亜熱帯薬用植物の機能性解析~微細藻類との融合を図る)、中国医科大学(加齢に伴う前立腺肥大症に対するコッコミクサの予防・改善作用)との調印式も行われた。
(株)日健総本社では今後も、微細藻類を応用した6事業部門(食、エネルギー、環境、生命など)構築を進めていく。それに伴い、天然物・微細藻類を生産する「石垣島生産基地」では第二期に着手。敷地を1万7 千坪に拡大し、微細藻類の培養プールを10基に増設するほか、高塩分濃度でしか生きられないドナリエラ・バーダウィルの低塩分濃度によるタンク培養技術を確立するなど、6 事業部門の発展による世界的な需要増に備えていく。
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本記事は「健康産業新聞 1643号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら