変形性関節症に関する大規模コホート研究の模様まとまる
平成16年の国民生活基礎調査によると、手足の関節痛の自覚症状がある人は65歳以上の男性の約10.5%、女性の約17.8%に及び、男女ともに2番目に多い症状となっている。しかし、臨床現場においては極めてありふれた疾患であるにもかかわらず、予防対策のための疫学研究は十分であるとはいえないのが現状だ。そのような中、東京大学医学部付属病院22世紀医療センター・関節疾患総合研究講座の吉村典子氏らによって、変形性関節症(OA)における大規模な住民コホート研究を行うプロジェクトROAD(Research on Osteoarthritis Against Disability)が05年から実施され、そのベースラインの研究内容が8月27日に東京千代田区の城西大学で開催された『グルコサミン研究会3回研修会』のなかで報告された。