健食素材の開発を下支えする粉体加工技術
安全意識高まり、粉体の殺菌・滅菌ニーズも急増
打錠やタブレット、顆粒、ドリンクなどさまざまな形態の健康食品が流通しているが、その多くは粉末を出発点にしている。粉末原料の流動性や粒度は、素材の機能性や品質、製品の生産性などを左右するため、粉体加工は重要な技術のひとつである。製造現場では、健康食品に求められる機能性や品質・安全水準が高まるにつれ、高度な粉体加工技術が求められるようになっている。一方、食品の安全・品質を問う事件が頻発する中、粉体加工にも一層の安全管理が要求されている。そのため、粉体加工とあわせて、殺菌・滅菌を行なうことで、他社と差別化を図る受託加工企業も登場している。そこで今回、粉体加工技術をレポートする。