サプリメント素材などを集めた「ビタフーズ欧州」展(主催INFORMA社)がジュネーブで15日開幕した。米国の「サプライサイド」、日本の「Hi」などと共に機能性素材の世界的な展示会として知られており、近年は米国、アジアからの来場も増えている。参加企業も昨年比18%増の1,100社と急拡大している。
ハーブ、藻類、DHAなど
「ビタフーズ欧州」展は、ジュネーブ国際空港から徒歩10分、ジュネーブの中心地からはバスで約30分のPalexpo展示会場で15日から3日間開催された。この展示会はヨーロッパ最大のサプリメント・栄養剤・機能性食品の素材の展示会として知られ、世界中から2万1,000人を超すバイヤーや業界関係者が訪れる。
「今年は開催23周年となり、出展スペースは18%近く大きくなっている」(シニアマネージャーのコリンさん)。展示会場は素材コーナーと最終製品のコーナーに分かれており、最終商品のコーナーでもOEMや原料供給の提案が行われ、いずれのエリアでも出展企業数は増えている。また、最終製品エリアにも複数の企業が素材を出展し、受託製造メーカーやカプセルメーカーも両エリアにまたがって多数の企業が出展していた。
入口から中に入ると中央にロンザ(カプスゲル)、LABIALFARMA グループが巨大なブース(写真)でフロントに出展し、その横にNaturex、DSM、KSM-66Ashwagandhaなども大小間で出展していた。
今回の「ビタフーズ展」では、プロバイオティクス、スポーツニュートリション、オメガ3が主要テーマにあげられ、それぞれのパビリオン以外にも多数の企業がこのテーマに関する素材を出展していた。特にプロバイオティクスは、整腸作用を中心に人気を集めていた。
また、スポーツニュートリションの分野では、情報発信のためのコーナーも設置。プロテインが主力素材として展示されていて、ピープロテイン、ライスプロテイン、アーモンドプロテイン、ホエイプロテイン、シルクプロテインなど、さまざまな種類のプロテインが出品されていた。また、ジンセン、ビルベリー、カシス、イヌリン、コラーゲンなどもスポーツニュートリションと絡めて展示されていた。また、アスタキサンチンは多数の企業が出展しており、アスタリール(富士化学工業)のアスタキサンチンを意識している企業も目立った。
元来のスポーツ選手やアスリートを対象としたスポーツニュートリションの枠から、高齢化の影響を受け……
ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1645号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら
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