総務省統計局がまとめた2017年度の家計調査報告で、「総世帯」の健康食品支出額は、前年度比2.7%増とプラスになった。一人暮らし世帯がサプリメント支出を増やした。
「総世帯」の17年度消費支出は、1世帯1ヵ月あたり24万5,388円で、前年度比は、実数と比較した「名目」で1.6%増、物価変動を考慮した「実質」で0.7%増。品目別にみると、不漁もあり「生鮮魚介」が9.1%減と落ち込んだほか、「野菜・海藻」「生鮮果物」「教育」「宿泊料」などが伸び悩んだ。
錠剤やカプセルなどサプリメント形状の健康食品を中心とする「健康保持用摂取品」の支出額は1 世帯1ヵ月あたり1,211円。前年度比は名目で2.7%増とプラスになった。
世帯類型別にみると、「2人以上世帯」は1,268円で前年度比0.2%増と横ばいだったが、「単身世帯」が1,093円で同9.3%増と伸長した。
「2人以上世帯」での支出推移をみると、健康食品は上半期に増減を繰り返し、17年11月から5 ヵ月連続のプラスとなっている。
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本記事は「健康産業新聞 1645号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら