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【特集】メタボ人口増加で死因リスク拡大 対策急務に-関連食品は活況 機能性表示、抗メタボカテゴリー600品に迫る-

タボリックシンドロームを要因とする死因リスクが世界的に高まっている。「死の四重奏」と呼ばれる肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病が引き起こす動脈硬化や冠動脈疾患の患者数は年々増え続けており、厚生労働省の統計調査の最新版では死因要因として心疾患や脳血管疾患の割合が増え、合わせると1位の悪性新生物(がん)に匹敵するレベルまで膨れ上がっている。世界人口の死因を調査したデータでも、約60%がメタボを要因とする死因と報告されており、2030年には約1.5倍に増加するとの予想も。世界規模でメタボ人口の増加に歯止めが効かない状態に陥っており、対策が急務となっている。国内健食業界に目を移すと、メタボ対策の重要性を反映するかのように抗メタボカテゴリーは活況をみせている。機能性表示食品では、全受理数の半数を上回る600品近い商品が関連商材となっており、勢いは衰えない。加えて新素材の登場や、機能性試験の取り組みなども加速しており、関連市場はさらなる拡大の様相を呈している。

健康産業新聞164517_抗肥満抗メタボ

メタボ対策の重要性ますます強まる 死因リスク低減へ

厚生労働省人口動態統計の中で、平成28年の死亡数の死因順位によると、悪性新生物(28.5%)、心疾患(15.1%)、肺炎(9.1%)、脳血管疾患(8.4%)が例年同様上位に並んでいる。悪性新生物の割合が、昨年対比でマイナス0.2ポイント減少しているのに対し、心疾患が同0.1ポイント、脳血管疾患が同0.2ポイントの増加となっており、動脈硬化を起因とする死因の割合が悪性新生物に迫る勢いとなっている。

「メタボ対策」イコール「肥満対策」とも取れるが、実際の脅威は、肥満を起点に、高血圧、糖代謝異常(糖尿病)、脂質代謝異常(高脂血症)といった生活習慣業に発展していく点で、これらはかつて“死の四重奏”と呼ばれ……

肥満改善のカギを握る腸内フローラ

近年の科学技術の急激な発展により、腸内フローラの詳細な解析が進み、各病態の腸内環境の違いや傾向がわかってきた。肥満についても特有の細菌が多く存在することが判明しており、腸内環境のバランスを改善することが肥満対策に有効と指摘されている。なかでも「痩せ菌」として注目を集めているのが、短鎖脂肪酸を多くつくるバクテロイデーテス菌と、ムチン分解菌の……

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1645号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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