2017年に発売された健康食品・保健機能食品の新商品は前年比25%増の443品で、このうち3分の1を「機能性表示食品」が占めたことが、本紙の独自集計でわかった。採用素材ランキングトップは食物繊維だった。
集計は、プレスリリースされた健康食品・保健機能食品の新商品(リニューアル含む)を中心に実施。その結果、新商品の上市数は443品(前年355品)と大きく増えた。冷凍食品や調味料など、これまで集計対象としていなかった一般食品が「機能性表示食品」として多数発売されたことが背景にある。
新商品を剤型別に分類した結果、「飲料」が全体の3分の1を占めてトップ。2位は「錠剤」、3位は「粉末・顆粒」だった。機能性表示食品の剤型も「飲料」が最多で、「ソフトカプセル」、「錠剤」と続いた。このほかスープやソース、ドレッシング、パンなど多種多様な機能性表示食品が発売された。
カテゴリー別では、「健康食品」が53%で過半数。機能性表示食品は32%だった(左下グラフ)。機能性表示食品の訴求で最も多かったのは、「疲労+ストレス」「脂肪+糖」「脂肪+糖+整腸」といったダブル・トリプル表示だった。
対象443品の採用素材を集計したところ、前年31品で2位だった食物繊維が倍以上となる69品に採用され、トップに躍り出た。難消化性デキストリンの配合が急増した。2位のビタミンCも採用数を大幅に増やした。
前年1位の乳酸菌は5位に順位を下げたが、採用数は前年の46品から52品に増えた。健康食品・保健機能食品の双方に活用されている。(詳細データは本日7日配信の「マンスリーリポート」に掲載)