電通が運用するベンチャーファンド「電通ベンチャーズ」は25日、コオロギ抽出タンパクで食品原料開発を行う米ベンチャー「エクソ」社に出資したことを明らかにした。エクソ側の希望により出資額は非開示。
エクソ社は、2014年に設立され、コオロギ抽出タンパクを精製、粉末化した「クリケットフラワー」の開発を行うほか、同素材を用いたプロテインバー(全8種類)を販売している。
電通側としては、広告マーケティングの新規顧客開拓の狙いがあり、「開発力を持つ未来型事業に先行出資することで、既存の取引先以外で次代を担える部分を育てたい」(関係者)という。同社では、MBAなど専門知識を持つ目利きチームが出資先を選定。いままでに5件あった出資事業はすべて米国で、「(米国は)やはり最先端が揃っているようだ。」(同)という。