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「サプリ、自分に関心もつきっかけに」 病気と不健康の違いとは?

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 「病気と不健康は二つの違う概念」― そう語るのは、アメリカンビタミンショップ代表の阿部好和氏だ。米国におけるサプリ事情に詳しい同氏は、いまだサプリ活用の実践的ノウハウが不十分な日本において、「サプリの可能性をつぶしたくない」と語り、まずは自分に関心を持つことが、体質改善への第一歩だと指摘している。医療現場でも広くサプリが活用されている米国との違いも含めてお話をうかがった。


―病気と不健康は違う、とは?
 病気というのは症状が出ている状態で、その症状を抑えるのが医薬品。では症状がおさまればそれで健康かというとそうではない。健康と病気という状態の間に、不健康という状態があって、体質の改善を目指す段階。その役割を担うのがサプリだと考えている。
―日本でもそういった認識はあると思うが。
 体質を改善するためには、まずなにを改善すればよいのか、そのためにはどうすればいいのかを知らないといけない。米国では専門家が問診票を使って、一人一人に最適なサプリを提案していく。見当違いのサプリを摂取したところで、体感が得られないのは当然。実際に体質改善につなげるためには、その人に合ったサプリを摂取する必要がある。そのあたりの実践的落とし込みのないままサプリ市場だけを作っても、結局はがっかりする人が増えるだけで、サプリの可能性を奪ってしまうことになる。
―それでは問診票を日本でも作ればよいのか?
 日本と米国ではそもそもサプリに対するリテラシーの違いもあり、問診票をそのまま日本に持って来れば使える、という話ではない。日本では、最初から白紙の状態で病院に行く人がほとんど。医師でも栄養学に理解のある先生がサプリを含めたアドバイスを行えば、単なる病気治療だけでなく、そのあとの体質改善につなげるための有効な方法になると思う。
―「白紙の状態で」とは?
 自分に関心のない人が多すぎると思う。つまり、自分なりに体調管理や体質改善に取り組んでいれば、ある程度の理解があったうえで専門家に相談しに行くが、普段から自分に何の関心もなく、病気になればそのまま病院に行く、ということでは、体がかわいそうなのではないかと思う。
―まずは自分に関心を持つことから?
 自分に合ったサプリで体感を得ることが、体質改善への出発点だと思う。そういう意味で、サプリが自分への関心を持つきっかけにもなる。体感を得るためには、的確なアドバイスができる人が必要で、それが医師であれば、しっかりと納得して摂取する人も増えるだろう。日本では、クリニックでサプリを導入すれば、「患者から金儲け主義にみられる」という声も聞かれるのは、残念なことだと思う。

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