高所得層の顧客が狙い?
健康食品市場への進出が注目される米アマゾンは16日、高級自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケット(WFM)を137億ドル(約1兆5000億円)で買収すると発表した。アマゾンは自社ブランドのサプリメントを米国で手がけるなど(健康産業新聞6月7日号「話題追跡」参照)、健康食品でも精力的な動きを見せていたが、自然食品スーパーの最大手を傘下に収めたことで、高所得層の顧客獲得にもつながると見られている。
これまでも株式市場では、WFMの買収に関する憶測が流れた経緯があり、最終的にアマゾンが射止めた形となった。
WFMは米国、カナダ、英国など466店舗を展開し、16年度の売上高が約160億ドルの高級自然食品スーパー最大手。近年は低価格の同業他社の攻勢などで業績の伸び悩みが続き、株価は2013年10月に65ドル台まで上昇したあと、昨年10月には一時28ドルを割り込んでいた。アマゾンによる買収発表後、WFM株は33・6ドルから一時43・6ドルまで上昇し、業績立て直しへの期待が高まっている。WFMのブランドは残し、ジョン・マッキーCEOも留任する。
一方、アマゾンは今年に入ってPBサプリの販売を開始。2次元コードをスマホで読み込むことにより、グルテンフリーや・・・
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