ヘッドラインニュース

東京都 テレビの健康情報を調査

 テレビの人気健康情報番組の内容には科学的根拠が十分でないものがあることが、東京都が19日に開催した健康食品専門委員会の第6回会合で報告された。マスメディアの発信する情報が消費者の商品選択に大きな影響を与えていることが指摘されたため、テレビ番組の担当プロデューサーまたはディレクターを対象とした調査を行うこととなった。各放送局につき1番組以上を対象とし、6番組に調査を打診。面会あるいは郵送により、5番組から回答を得た。番組のジャンルは、科学情報番組や情報バラエティのほか、料理番組の一部で素材の有効性を紹介するグルメバラエティなど。番組名は明らかにしていない。  番組で健康情報を取り上げた理由は、ほとんどが「制作担当者が興味を持ったこと」が要因だった。健康情報のソースは5番組すべてが所有。ただ、情報源としていたのは学術雑誌や専門家のコメントなどで、番組によって差異があり、「情報源の科学的信頼性は不明なものもあった」としている。  また、実態は不明だが、番組に働きかける健康情報ブローカーのような存在をほのめかす声もあった。なお都によると、ブローカーの情報をもとに番組が制作されたかどうかは未確認だという。

関連記事

  1. 経産省・江崎氏、D&B展で基調講演「食事+運動」で健康維持 生涯…
  2. 公取委、健食不当表示の排除に注力
  3. 国立栄研の健食データベース、144素材を追加
  4. 幼児のサプリ利用実態調査
  5. 神奈川県警、薬事法違反で健食企業社員2人逮捕
  6. 千葉県、健食から国内初の医薬品成分
  7. 日清ファルマ、CoQ10の製造ラインを増設 11月に本格稼動
  8. 「栄養表示の義務化」打ち出す