食べることと運動をセットにすることで、人の健康は維持できるが、食べるだけではNG―「ダイエット&ビューティーフェア」が11日に開幕し、経済産業省商務・サービス政策統括調整官の江崎禎英氏が「生涯現役社会に向けたヘルスケアビジネス創出の取組」と題して基調講演を行った。
同氏は「美しくなるために無理やり痩せるとか、もうそういう時代ではない」と切り出し、なぜ健康で美しくならなければならないのかという問いに「答えを持っていない人は多い」と指摘した。
同氏は、全国の高齢者を対象に行われた約20年の追跡調査報告を紹介。年齢とともに徐々に衰えて自立度が低下する高齢者は、女性が9割で、男性が7割。一方男性の場合、介護等を必要とせず「そのまま元気」に年を重ねた割合が1割存在したという。こうした元気な高齢男性は、社会的に役に立っているなどの実感があるとした。女性でも、タンパク質摂取に役立つ肉食や、心のときめきによる免疫細胞活性化、社会進出などにより「そのまま元気」の割合は増える可能性があるとした。
自立した元気な高齢者が存在するというデータを踏まえて、同氏は「年を取ったら弱ると誰が決めたのか」と問いかけ…
続きは紙面(2017年9月12日発行)で