長らく健康食品産業を規制してきた「食薬区分」の運用をめぐり、見直し議論が スタートする。規制改革推進会議の医療・介護ワーキング・グループ(座長一桜坂 法律事務所・林いづみ弁護士)は19日の会合で、「食薬区分の運用にかかる見直し」 を今期の審議事項とすることを決めた。「医薬品リスト」収載成分が機能性表示食 品制度の対象外となることを踏まえた見直しを検討する。機能性表示など、数々の 規制改革を実現させてきた同会議が、次は食薬区分を議論の狙上に載せる。
厚生労働省が所管する食薬区分は、植物由来成分、動物由来成分、化学物質など を「医薬品リスト」または「非医薬品リスト」に分類するもの。「医薬品リスト」 にはタウリンやグルタチオン、y -オリザノールなど、食品に含まれる成分も多数 収載されている。
同 W G では、「医薬品リスト」収載成分について、生鮮食料品に含まれているものでも「一律に機能性表示食品制度の対象外とされ、機能性をうたうことが認めら れていない」と指摘。合理的・実効性のある見直しを検討することを決めた。「規制改革ホットライン」では日本バイオ産業人会議が昨年日月、y -オリザノールを例示したうえで…
続きは紙面(2017年9月22日発行)で