インデナ(イタリア)は、植物由来素材のDNA認証試験キット開発で国際的コンソーシアムなどと戦略的協力契約を調印したと発表した。今後、簡便な検査で正確な結果が得られるDNA解析技術を導入する計画。
提携したのは、イギリスのバイオテクノロジー企業であるハイリスと、カナダ・ゲルフ大学などが構成するコンソーシアム「NHPリサーチアライアンス」。インデナではすでに、DNA塩基配列解析技術を品質管理システムに組み込んでいる。今回の提携では、植物のDNA検査の標準化手法を開発。これまでは工場の受け入れ検査で細胞の顕微鏡観察等を行っていたが、今後は、植物素材の収穫現場で簡便な検査機器を使用し、瞬時にDNAデータと照合、正確な結果をその場で得ることができるという。インデナによると、たとえばツツジ科スノキ属のビルベリー(Vaccinium myrtillus)は、スノキ属だけでも約450種類が存在。新たなキットによって、植物種同定の確実性がさらに堅固なものになるとしている。