厚生労働省が発表した最新のデータによると、2012年時点での認知症患者数が300万人に達し、予想を上回るペースで増加していることがわかった。認知症の治療は、現段階では進行を遅らせることが限界で完治させることは難しいとされる。
このような状況の中、様々な研究が行われ、食品成分が記憶力や認知症、うつ、記憶力低下などの脳のトラブルに有効だとするデータも出てきており、予防の観点からこれら食品成分が担う役割は大きいとして期待が高まっている。本稿では、今後ますます需要が増えることが予想される脳機能改善素材についてみていく。
■認知症患者増加の実態―予想を上回るペースで増加
■食品による脳機能改善の可能性
■食品が脳機能に与える影響の評価法
■脳機能改善素材の市場動向
≪主な素材とサプライヤー≫
・リン脂質
日油
バイオアクティブズジャパン
・イミダゾールジペプチド(カルノシン・アンセリン)
日本ハム
・L-カルニチン
ILS
・イチョウ葉エキス
シュワーベ・グリーンウエーブ
常磐植物化学研究所
丸善製薬
タマ生化学
・米ぬか抽出物(フェルラ酸)
築野食品工業
・ラフマ
常磐植物化学研究所
・青大豆パウダー
日清ファルマ
・花椒エキス
常磐植物化学研究所
・フランス海岸松樹皮エキス末
トレードピア
・ワカメ抽出物
ハイドロックス
・クルクミン
セティ
オムニカ
・バコパモニエラ
バイオアクティブズジャパン
・ボダイジュ(リンデンフラワー)
丸善製薬
・クロシン
丸善製薬
・トコトリエノール
エーザイフード・ケミカル
・ヤマブシタケ抽出物(アミセノン)
サン・メディカ